悲しい
辛い
もう疲れた・・・
生きていると、いろいろな悩みや辛い感情がどんどん出てくることもありますよね。
果たしてこの感情はどこからやって来るのでしょうか?
自分で感情の原因をわかっている方は意外と少ないものです。
そんな時、自分の心を振り返る、「内省」(ないせい)を行うことで悩みの正体を見つけることが重要です。
しかしながら自分で行う内省は、ともすると「反省」となりやすく、自分を不必要に責めることにもつながりかねません。
そこでタロットカードを使うことで自分を癒しながら穏やかな気持ちで自己と対話することができるのです。
今回は占いでよく使われるタロットカードを使って、
自分がとらわれていた感情から開放され
自分の悩みの本体は何か見つけていく内省の方法についてお話します。
この記事では、
- 自分の嫌な感情がどこからくるのかわからない
- もう嫌な気分でモヤモヤ過ごすのをやめたい!
そんな方に役立つ方法です。
この方法を行うと、
- 自分の悩みの正体が分かる
- 自分では気づけなかった大切な気持ちを発見できる
- 癒されて、前向きな気持ちになれる
といったメリットがあります。
これは占いで使うタロットカードを使うため占いと捉えてもいいですし、占い関係なくセルフカウンセリングと捉えても良い方法です。
どちらにせよ、霊感などは全然必要ありませんのでご安心を。
ちなみに、私は占い依存専門のカウンセラーです。
水無月あいと申します。占い依存さん専門のカウンセラーをしています。
今回ご紹介するのは私が実際に効果があると感じている方法です。
占いジプシーさんや、占い依存の方も、それ以外の占い好きの方にもぜひ試していただきたいと思っています。
つらい感情はどこからくるの?
感情はいったいどこからやってくるのでしょうか?
それは、何か出来事がおこった時の「ものごとのとらえ方」が原因となっています。
ものごとの捉え方には一人一人によくやるパターン(クセ)があると言われています。
そのことには自分ではなかなか気づかないものですし
他の人も自分と同じようにものごとを捉えていると思ってしまいがちです。
コップにジュースが半分あるとき、
Aさんは「まだ半分もある」と思い、Bさんは「もう半分しかない」と思います。
Aさんはハッピーな感情を抱いているだろうし、Bさんは残念な気持ちを抱いているでしょう。
いつもハッピーでいたいと思っていても、ハッピーにならないのは、ものごとの捉え方が原因かもしれません。
そこで、ものごとの捉え方にタロットの絵柄というフィルターをかけるのです。
そうすることで、今まで気づかなかった側面に気づくことができます。
そして、新しい感情が沸いてくるのです。
例えるなら、悩んでいた時に夜空を見上げて、満点の星空だった時、
「なんてちっぽけなことで悩んでいたんだろう」
と思う、そんな感覚に似ています。
なぜタロットカードが最適なの?
このものごとの捉え方を変えるためになぜタロットカードを使うのでしょうか?
これはいくつか理由があります。
- 一枚一枚が壮大な世界観を表すから
- 常識に囚われない不思議さに癒されるから
と、これだけ読んでもよく分かりませんよね。
順に解説していきたいと思います!
一枚一枚が壮大な世界観を表すから
タロットカードは、大アルカナと呼ばれるメインカード22枚がそれぞれ固有の世界観を持っており、
22枚全部使うと、この世の全ての世界観を表すことができると言われています。
また、トランプのような数字や、言葉で表せるものではありません。
1枚1枚が一冊の本といっても良いくらいの情報量なのです。
この「世界観」がフィルターの役割を果たしてくれるのです。
また、詳しくない初心者でも、絵を見ることでなんとなくその世界観を理解しやすいのもポイントです。
私たちの常識に囚われない不思議さに癒されるから
タロットカードの中の住人たちは、私たちの常識から離れたところにいます。
ある意味この常識のなさが、自分の視点を離れてものごとを見るのに適しているんです。
私たちはなにかと世間のルールに縛られて現実的に生きています。
しかしながら、みんな何かしら失敗したり、変なことを考えていたり、普通じゃない生き方をしているものですよね。
でも、それでこそオリジナルの人生。
タロットの住人たちはそんな忘れがちなことを思い出させてくれるのです。
同じ世間に生きている隣の人に相談しても、自分のオリジナリティのよさに気づいてくれないかもしれませんが、
タロットに聞いてみると、自由な発想で目から鱗の回答が得られるというものです。
タロットカードを使った内省方法のやり方
ちょっと前置きが長くなりましたが、いよいよ実際のやり方について説明します!
用意するもの
まず、必要なものは以下です。
- タロットカード(大アルカナのみ)
- 紙(ノート)
- ペン
ここでは、タロットカードの大アルカナのみ22枚を使います。
また、日記帳などのノートとペンを用意してください。
PC画面に打ち込んで記録するタイプの人はそれでも良いのですが、
やはりおすすめは紙なんですよ。
理由は以下です。
- 書く機能しかないため、PCやスマホ画面より意識を集中できるから
- デジタル情報以外も記録できるから(興奮していたり、迷っていることが文字ににじみ出る)
自分と対話する時は、特に上記に気をつけたいところなので、できれば紙を用意してください。
手順1:嫌な気分になった時について書く
ここでは3stepで嫌な気分になった時のことを分解して書いていきます。
- 嫌な気分になったきっかけの出来事について書く
- そのあとどう思ったのか書く
- どうしてそう思ったのか、考えて書く
手順2:タロットカード(大アルカナ)を引く
そのあとは、タロットカードをひきます。
さらに引いたカードを見て「もしカードの世界観を通してその出来事を見るとしたら」と考えます。
タロットカードの意味について知らない方は、ひとまず下記を参考にしてください。
0愚者:はじまり、一見愚かな行動、自然、開放的
1魔術師:実行する、意識する、集中する、創造的になる
2女司祭:受動的になる、潜在能力を見出す、無意識に関わる
3女帝:育む、豊かさ、喜び、満たされている、自然
4皇帝:父性、組織、権力、統制
5司祭:信念体系、教え、集団への帰属
6恋人:他者との絆、愛、自分を信頼する、価値観
7戦車:勝利、意志、自己主張、自己統制
8力:力強さ、忍耐力、共感、慈悲
9隠者:内省、真理の探究、孤独、常識を疑う
10運命の車輪:決定的な瞬間、転換点、良いことも悪いことも偶然に起こる
11正義:公正さ、客観性、比較し決断する、原因と結果
12吊るし人:行動できない、考えを手放す、逆転の発想、犠牲
13死:強制的な終了、整理、容赦ない力、新たな生のための死
14節制:異なるものを混ぜ合わせる、バランスを保つ、極端にならない
15悪魔:束縛、快楽への欲求、満たされない想い、とらわれ
16塔:突然の変化、積み上げてきたものの崩壊、驚き、全ての開放
17星:希望、心の平穏、純粋な気持ち
18月:わけのわからないものへの不安、想像力、幻影
19太陽:生命力、あるがままで成功している、真実
20審判:復活、役目があって呼び声がかかる、許される、新たな出発
21世界:調和、完成、統合
(※上記はウェイト版のタロットを想定しています。)
コツは、タロットの意味を考えたときに全然関係ない感じがしても、無理やり当てはめることです。
そうすると絶対にそのタロットが示す世界観の側面が浮かび上がってきますので、それを捉えるのです。
また、自分にとって嫌な感じのするストーリーは描かないようにしましょう。
自己否定するためのものではなく、癒されるためのワークです。
タロットカードは全てあなたの味方ということを前提にしてください。
手順3:自分の気持ちの変化を捉える
最終的に、自分にどんな気持ちの変化があったかを記録しましょう。
タロットを通してみた時と自分一人で悩んでいた時に何か違いはありますか?
うまくいけばより大きな視野で悩みを捉えることができていると思います。
もし気分が晴れなくても、気にすることはありません。
明日はまた違うカードが出るのですから。
タロット内省の実例
ここからは私が実際に行った内省についてご紹介します。
どんな感じで思考すれば良いか、参考にしていただけたらと思います。
ある日、息子(0歳)と一緒に過ごしていた私は、
台所で家事をしている間息子をリビングで遊ばせていました。
するとそこへ旦那が来て「あれ、赤ちゃんここにいたんだ。ママに置かれたの?」と言いました。
その場ではなんとも思わなかったものの、後からどんどんモヤモヤしてきて、タロットを引いたところ
「3.女帝」のカードが出ました。意味は、「満たされている」。
ここで私の内省は以下のような感じです。
私、もう満たされているとしたらどうだろう?
私は旦那の「置かれたの?」の一言が「育児中なんだから家事しながらでもちゃんと赤ちゃんを目の届くところに置いておけ」というメッセージととらえてしまっていたな。
「じゃあ旦那がやってよ」ってな感じでムカついてたけど、そうじゃなかったのかもしれないよ?
でもどうしてそう思ってしまったのかな?
もしかして自分自身、育児中に何もはかどらない自分に対して腹を立てていたからじゃないかな?
女帝は、あなたはそのままで十分頑張っているし、今ある幸せをちゃんと味わえば良いんじゃない?って言ってる気がするな。
赤ちゃんはすくすく健康に育っているし、もっと楽しめば良いのかも・・・!
結果、すごく癒されましたし、自分で自分を責めていたことに気づくことができました。
まとめ
今回は、タロットカードを使った内省方法についてご紹介しました。
普段過ごしている自分の世界から抜け出し、もっと自由に自分について考えることで、知らなかった自分に出会えることができるかもしれません。
これは「潜在意識に働きかけている」状態といえます。
最初は難易度が高そうに思えるかもしれませんが、やってみるとその癒し効果に驚くと思います。
読んだだけではいまいちピンとこないかもしれませんので、まずは実践!してみてくださいね
あとがき
ちなみに、私はかつてタロットカード占いの依存者でした(!)。
自分でタロットカードを引いては、一日中その意味に一喜一憂していましたね。
- 今日は何か悪いことが起こるらしいから家から出ないようにしよう・・・
- 今度の連休には遠出してはいけないみたいだね・・・
- アロマテラピーの講座に行こうと思っていたけど、まだ時期じゃないみたいだからやめとこう・・・
そんな感じで結果に縛られて、自分に目を向けることを忘れていました。
でも、ある時タロットカードを占いするために使うのではなく、内省をするために使ってみたら、
カードたちが全然違う表情を見せてくれはじめたのです。
それが今回ご紹介したカードの使い方です。
私はこの方法で毎日自分と対話することで占い依存から抜け出すことができ、
おそらく今後も占いに依存しなくても大丈夫と言えるようになったと思います。
今、自分のことに目を向けていないと感じている方には特におすすめの方法なので、ぜひやってみてください。
タロットカードの意味がわからない場合や、一人ではできるかどうか自信がない、まずどんなものか体験してみたい方は、レクチャーもできますのでお気軽に下記からご連絡くださいね。
この記事を読んだ方が、自分との対話を通して癒されますように・・・