占い依存をやめたいと思っていても、なかなかやめられそうになくて困っているジプシーの方へ。
もしかしたら、「やめなきゃ」と強く思いすぎていることがやめられない原因かもしれません。
この記事は、占い依存から自力で脱却した、心理カウンセラーである私が語ります。
占い依存をやめるための基本的なマインドと、占い依存の方がおちいりやすい、依存を悪化させてしまう考え方についてお伝えします。
本当に占い依存をやめたいなら無理にやめようとしない
以前占い依存をやめるための３ステップをこちらの記事でご紹介しました。
克服するまでの道筋が気になる方は上記もぜひ読んでいただきたいのですが、
その中でも、大前提、最初の一歩として大切な考え方があります。
まず最初の第一歩は「やめよう」としないことです。
どういうこと！？本当に悩んでいるのでふざけないでください！
と思われるかも知れませんが、ちょっと聞いてくださいね。
理由は以下の４点です。
- いきなり全部やめようとするのは難しい
- やめられないことで自己嫌悪してしまう
- やめなきゃと思うことは、占いと自分を否定している
- 自分を責めることで依存が加速する
以上のような理由があります。
順にご説明しますね。
占いをいきなり全部やめるのは難しい
占いをやめようと思っているあなたには、
「やめる＝もう2度と占いはしない！」
というイメージがあると思います。
それが良くありません。
なぜなら「いきなり全部やめる」のはハードルが高すぎるのです。
だいたいの人が「やめよう」と思っても今日からスパッとやめられないものです。
目標は高い方が良いんじゃないかと思われるかもしれませんが、そうでもありませんよ。
ハードルが高いと人はやる前にあきらめてしまいますからね。
やめられないことで自己嫌悪してしまう
上記の通り、完璧にやめようとしてしまうと、「どうせやめられっこないや・・・」とあきらめてしまいます。
では、そんな自分をどう思いますか？
だいたいの人がやめられない自分のことを自己嫌悪してしまうのではないでしょうか。
自己嫌悪して、落ち込みますよね・・・。
落ち込んだら、また占いに頼りたくなってしまうでしょう。
占いと自分を否定していませんか？
また、「やめなきゃ」、と思うという心を分解してみると、どんな感情が隠れているでしょうか？
- 「占いなんてやってもしょうがない、くだらないものだ」
- 「占いに頼らないと生きていけないなんて、自分のことが情けない」
- 「まわりの人に迷惑がかかるから、早くやめないと！」
などなど、ネガティブな考えが動機となっていますよね。
この考え方一つひとつが、「占い」と「自分自身」を否定してしまっているのです。
自己否定したり、占いを否定して2度と近づかないようにするのは、問題の本質からずれてしまっています。
やめなきゃと思うことでかえって依存が強まる
そうやって、自己嫌悪、自己否定していくと、自分自身が傷つけられてしまいます。
そうなると逆効果で、依存が加速することになるんです。
今辛い気持ちを占いで慰めてほしい・・・
こう思ってしまうのは普通のことです。
あなただけは、自分を受け入れてあげてください
じゃあどうすれば良いの？
と思われるかもしれません。
そこで提案ですが、まずあなただけでも、あなたのことを理解して、許してあげませんか？
占いに頼ってしまったのは、自分が弱かったからでもなんでもない。
そこに占いがあって、占いを受けたら気分が良くなったからです。
人は多かれ少なかれ、何かに依存して生きているものです。
それがたまたまあなたにとっては占いだっただけ。
そのことを忘れないようにして、
軽い気持ちで占いとの付き合い方を少しずつ変えていけば良いと思いますよ。
（それも、必要ないのだったら別に変えなくて良いとも思います。犯罪を犯している訳でもないし）
あなたが自分を受け入れているのであれば、
きっとすぐ占いが「必要ない」状態になるので大丈夫です。
完璧主義の考えかたを捨てよう
そもそも占い依存になる人はどんな人でしょうか？
私は「完璧主義」がひとつの要因だと思っています。
失敗を恐れるあまり、絶対的な解答を知る方法として占いを使っている、そんなイメージです。
例えば、重大な疾患があって、かなり難しい手術をするかどうかを決めなければいけない。
そうなったら「先生が決めてください！」って思いますよね。
一般的に、私たちは重要なことであればあるほど、他人に決めて欲しくなります。
そう考えると、占いジプシーさんたちは、選択する重圧をひといちばい感じていて、
そのせいで人生の選択を占いに決めてほしいのかもしれません。
また、そんな完璧主義の方は、やめる時も一苦労です。
なぜなら、依存に気づいたら「完璧にやめたい」と思いがちですよね。
でも、これまで述べてきたように、
きびしく考えすぎるとかえって遠回りになっているかもしれません。
失敗したって、「まあいっか」、そう思うことで逆に良い方向にいくかもしれませんね。
まとめ
占いをやめたいと思うなら、最初から完璧にやめよう！と思わないでください。
完璧にやめようと思うことでかえって遠回りになります。
特に、自分自身や占いのことを否定してしまうのはやめてくださいね。
自分が傷ついてしまい、また占いを受けたくなってしまいます。
- 自分はたまたま占いに救われただけだ、と思うこと
- 完璧主義な考え方を捨てて、失敗しても「まあいっか」と思うこと
この二つを意識していれば、自然と占いが必要なくなる日が近づくのではないかと思います。
最後に
かくいう私もけっこう完璧主義です。
メール1通送るのに何時間かけてるんだ、と自分でも呆れてしまうことがあります（笑）
以前メンタルダウンして心療内科で診察を受けた時も「完璧主義ですね〜」と言われました。
職場でちょっと失敗しても「あ、もう人生詰んだ・・・」と思って病んだりもしました（笑）
でも、私が占い依存を卒業して今では趣味程度にコントロールして占いを楽しんでいるのは、
やはりカウンセラーとしての知識があったからで、
「やめなきゃ」と自分を責めることが一番意味がないことを知っていたからです。
でも、カウンセラーとしての勉強をしていなかったらこの考え方にはなかなか気づけないのではないかと思います。
自分を責めすぎて、嫌いになりそうな方は、その考え方が危険だということを覚えておいてくださいね。
それでも自分を許すことが難しい真面目なあなたは、下記からカウンセリングの予約を承っております。
私と一緒に、自分を許しながらゆるゆると占いジプシーを卒業しましょう。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
